夫婦げんかをしてしまう、3つの理由

どんなに仲の良かった2人にも、結婚生活に大きなヒビがはいってしまうことがありえます。

特に子どもが生まれて、喜び100%の出産直後が過ぎると、夫婦には数多くの試練が起こりますから、2人の関係は無傷では済まされません。

でも子どものいる、いないに関わらず、(当然ですが)夫婦げんかはあるし、状況が深刻になれば離婚することも、統計的には珍しいことではありません。

愛しあって、永遠の誓いがあって、仲が良かったはずの2人が、なぜ、夫婦げんかをしてしまうのでしょうか。

couple_argue

この疑問に対し、心理学の研究者であり、離婚確率を予測する数々の手法を見出したワシントン州立大学名誉教授ジョン・ゴットマン博士は、いくつかの見解を教えてくれています。

〜〜〜

その① 夫婦げんかの終わらせ方を学んだことがない

わたしたちは、夫と妻の関係性が大きく変わってきている世代です。親世代のように、夫だけが大黒柱で権威のある父権制ではありません。「男女平等」が耳にタコができるほど聞かされているし、徐々にですが学校でも会社でも浸透してきています。ところが、いざ自分自身が結婚すると、パートナーである夫・妻と、意見が衝突したり、感情が高ぶったときに、どのようにそれを処理すれば良いのか、学んでいないのです。すこし前までなら、両親や近所の大人たちを見て、「そうか、夫婦とはこういうものか」とインプットされ、マネることができました。ところが、「親世代とは違う、男女平等な夫婦関係」がいったいどのようなもので、ぶつかったときにどうやって収拾すれば良いのか、体験がありません。もちろん、学校で模擬体験のようなことも、する由もありません。(もし学校で「将来の結婚生活の会話の仕方」のようなカリキュラムがあったら、先生が困ってしまうでしょうね)

 

②男性と女性は、すれ違うのが自然

男女を結びつけるのは、たった3つのシステムしかありません。それは、「性欲」「恋愛」「愛着」です。ここでの「性欲」は、「この人いいな」と感じさせる瞬発的な感覚。例えば男性の匂いであったり、女性のくびれであったり、性的に刺激されるものです。「恋愛」は、湧き上がってくる熱い気持ちが抑えられない状態。研究によると、この状態が続くのは最長で1年半、とのこと。盲目的に惚れ続けるのは心身に大きな負担がかかるため、あまりに長くならないよう、生物的にブレーキがかかるようになっているようです。その後、恋が愛に変わって安定するのが「愛着」。夫婦関係という長い期間においては、この愛が定着する状態が大切です。ところが、驚くことにこの愛着には「賞味期限」があるようなのです。世界各国の統計を調べてみると、なんと離婚は結婚してから早い時期が多く、4年目でピークを迎えます。その後、徐々に離婚率は落ちていきます。一番の理由は、やはり出産。日本でも近年「産後クライシス」という言葉が出てきましたが、実は産後に離婚するのは、世界的に確率の高い事なのです。4年目までに離婚してしまう原因は、男性と女性のギャップによる衝突、という点だけではありません。それが「愛着」の賞味期限です。乳児がある程度育ったら、母親は動けるようになるので父親を必要としなくなる、というとても動物的な原理が働いているために、自然と「愛着」感情が低下してしまうのです。残念ながら、この性欲、恋愛、愛着、の3つ全てが、人生という長い間ずっとひとりの人だけに保たれるようにはできていません。つまり、男性と女性は放っておくと離れるようにできているのです。

 

③時間もお金も投資しない

私たちは、暮らしを快適にするための家電選びや、ちょっとした小物・雑貨にたくさんの時間とお金を使います。インテリアや、車も、一生懸命選ぶし、ローンを組むこともあります。暮らしのメンテナンスや改善には、誰だってとても熱心です。それから、自分自身のこと。スキルやキャリアを上げるためのセミナー、ヨガやフィットネスなどをやっている人は、本当に多いですよね。ところが、夫婦のパートナーシップに、時間とお金をかけている人が、いったいどれだけいるでしょうか。人生において最も大切な相手とのことを、どうして放っておけるのでしょう。もっと自分たちの時間やお金、情熱や努力を、投資してもよいはずです。パートナシップは、放っておけば、壊れやすくなるものなのです。家電や自分の身体と同じように、しっかりとメンテナンスをしてあげなければいけません。そうしないと、あっと気がついた時には、深刻な状況になってしまうかもしれないのです。

 

〜〜〜

ジョン・ゴットマン博士の「夫婦げんかをしてしまう3つの理由」、いかがでしたでしょうか。

ここでお伝えしたいのは、「だからケンカしたり、別れてしまうのは仕方ない」のでは、もちろんありません。「回避するためのスキルを磨けばうまくやっていける」ということです。

本当にできるのか?

もちろんです。世の中には、それができているカップルがたくさんいることが、何よりの証拠です。

そのための方法を、研究し、サービスにし、提供しているのが、パートナー大作戦です。

余談ですが、ジョン・ゴットマン博士の手法によると、80%以上の確率(!)で、そのカップルが数年後に離婚するか、無事に安定するかを判定することができるそうです。しかも、たった15分の会話からだけで。

一言で説明すると、重要なのは会話の「内容」ではなく「仕方」です。

機会があればその手法についても書きたいと思いますが、博士は「無事に安定するための方法」というのも、併せて考案されています。

パートナー大作戦ではもちろん、その方法を踏まえたミッションが用意されていますよ!

どうぞ試してみてくださいね。

 

(photo by  Raul Lieberwirth)