カテゴリー別アーカイブ: パートナーシップ

夫婦げんかをしてしまう、3つの理由

どんなに仲の良かった2人にも、結婚生活に大きなヒビがはいってしまうことがありえます。

特に子どもが生まれて、喜び100%の出産直後が過ぎると、夫婦には数多くの試練が起こりますから、2人の関係は無傷では済まされません。

でも子どものいる、いないに関わらず、(当然ですが)夫婦げんかはあるし、状況が深刻になれば離婚することも、統計的には珍しいことではありません。

愛しあって、永遠の誓いがあって、仲が良かったはずの2人が、なぜ、夫婦げんかをしてしまうのでしょうか。

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この疑問に対し、心理学の研究者であり、離婚確率を予測する数々の手法を見出したワシントン州立大学名誉教授ジョン・ゴットマン博士は、いくつかの見解を教えてくれています。

〜〜〜

その① 夫婦げんかの終わらせ方を学んだことがない

わたしたちは、夫と妻の関係性が大きく変わってきている世代です。親世代のように、夫だけが大黒柱で権威のある父権制ではありません。「男女平等」が耳にタコができるほど聞かされているし、徐々にですが学校でも会社でも浸透してきています。ところが、いざ自分自身が結婚すると、パートナーである夫・妻と、意見が衝突したり、感情が高ぶったときに、どのようにそれを処理すれば良いのか、学んでいないのです。すこし前までなら、両親や近所の大人たちを見て、「そうか、夫婦とはこういうものか」とインプットされ、マネることができました。ところが、「親世代とは違う、男女平等な夫婦関係」がいったいどのようなもので、ぶつかったときにどうやって収拾すれば良いのか、体験がありません。もちろん、学校で模擬体験のようなことも、する由もありません。(もし学校で「将来の結婚生活の会話の仕方」のようなカリキュラムがあったら、先生が困ってしまうでしょうね)

 

②男性と女性は、すれ違うのが自然

男女を結びつけるのは、たった3つのシステムしかありません。それは、「性欲」「恋愛」「愛着」です。ここでの「性欲」は、「この人いいな」と感じさせる瞬発的な感覚。例えば男性の匂いであったり、女性のくびれであったり、性的に刺激されるものです。「恋愛」は、湧き上がってくる熱い気持ちが抑えられない状態。研究によると、この状態が続くのは最長で1年半、とのこと。盲目的に惚れ続けるのは心身に大きな負担がかかるため、あまりに長くならないよう、生物的にブレーキがかかるようになっているようです。その後、恋が愛に変わって安定するのが「愛着」。夫婦関係という長い期間においては、この愛が定着する状態が大切です。ところが、驚くことにこの愛着には「賞味期限」があるようなのです。世界各国の統計を調べてみると、なんと離婚は結婚してから早い時期が多く、4年目でピークを迎えます。その後、徐々に離婚率は落ちていきます。一番の理由は、やはり出産。日本でも近年「産後クライシス」という言葉が出てきましたが、実は産後に離婚するのは、世界的に確率の高い事なのです。4年目までに離婚してしまう原因は、男性と女性のギャップによる衝突、という点だけではありません。それが「愛着」の賞味期限です。乳児がある程度育ったら、母親は動けるようになるので父親を必要としなくなる、というとても動物的な原理が働いているために、自然と「愛着」感情が低下してしまうのです。残念ながら、この性欲、恋愛、愛着、の3つ全てが、人生という長い間ずっとひとりの人だけに保たれるようにはできていません。つまり、男性と女性は放っておくと離れるようにできているのです。

 

③時間もお金も投資しない

私たちは、暮らしを快適にするための家電選びや、ちょっとした小物・雑貨にたくさんの時間とお金を使います。インテリアや、車も、一生懸命選ぶし、ローンを組むこともあります。暮らしのメンテナンスや改善には、誰だってとても熱心です。それから、自分自身のこと。スキルやキャリアを上げるためのセミナー、ヨガやフィットネスなどをやっている人は、本当に多いですよね。ところが、夫婦のパートナーシップに、時間とお金をかけている人が、いったいどれだけいるでしょうか。人生において最も大切な相手とのことを、どうして放っておけるのでしょう。もっと自分たちの時間やお金、情熱や努力を、投資してもよいはずです。パートナシップは、放っておけば、壊れやすくなるものなのです。家電や自分の身体と同じように、しっかりとメンテナンスをしてあげなければいけません。そうしないと、あっと気がついた時には、深刻な状況になってしまうかもしれないのです。

 

〜〜〜

ジョン・ゴットマン博士の「夫婦げんかをしてしまう3つの理由」、いかがでしたでしょうか。

ここでお伝えしたいのは、「だからケンカしたり、別れてしまうのは仕方ない」のでは、もちろんありません。「回避するためのスキルを磨けばうまくやっていける」ということです。

本当にできるのか?

もちろんです。世の中には、それができているカップルがたくさんいることが、何よりの証拠です。

そのための方法を、研究し、サービスにし、提供しているのが、パートナー大作戦です。

余談ですが、ジョン・ゴットマン博士の手法によると、80%以上の確率(!)で、そのカップルが数年後に離婚するか、無事に安定するかを判定することができるそうです。しかも、たった15分の会話からだけで。

一言で説明すると、重要なのは会話の「内容」ではなく「仕方」です。

機会があればその手法についても書きたいと思いますが、博士は「無事に安定するための方法」というのも、併せて考案されています。

パートナー大作戦ではもちろん、その方法を踏まえたミッションが用意されていますよ!

どうぞ試してみてくださいね。

 

(photo by  Raul Lieberwirth)

詩人ローゼから、結婚生活の3つのヒント

ドイツ人作家であり、詩人でもあるローゼ・アウスレンダー(Rose Auslander)。

戦時中のすさまじい体験を経て生まれた彼の作品集「Hints」の中に、結婚している人へ向けた詩があります。

今回は、その中から3つだけ、意訳をつけてご紹介します。

〜 〜 〜

In the heart of love

hold hands gently.
Plan to hold on
and on
and
on.

 

愛の心とともに

やさしく手を握ろう。
ずっと握り続けられるよう、考えよう。
ずっとそうしよう。
ずっと
そうしよう。

〜 〜 〜

To prevent cracks

avoid arguing
across a table
you bought together.

 

2人の関係に
ヒビを入れたくないのなら

2人で選んだ
テーブル越しに
口論をしないこと

〜 〜 〜

As needed:

Wash the sheets.
Dry them in the air.
Climb in together.

 

必要に応じて・・・

ベッドシーツを洗い
風と太陽で乾かそう
また敷いて、
2人一緒に寝転がろう

 

〜 〜 〜

Hints

ローゼ・アウスレンダー著 「Hints

夫婦のバレンタインは、甘くない

もうすぐバレンタインデー。

恋人たちにとっては、甘〜いイベントですね。

でも夫婦にとっては、少し意味合いが違います。

うまくいっているカップルであれば、チョコが渡されるのは自然な流れでしょう。

ということは・・・

もし、あなたが夫で、妻からもらえなかったとしたら?

それはアラートであり、妻からのシグナルかも、しれません。

妻の気持ちの変化(愛が冷め始めていること)に、鈍感な男性はとても多いのです。

妻から離婚を切り出されて、目を丸くして驚く夫。夫が驚いたことに、驚く妻。という笑えない話もよく耳にします。

夫の皆さまにおかれましては、どうか、「会社の女性から義理チョコでもいいからもらえないかな」なんて淡い夢を描かないでください。

本命である妻からもらえなかったら一大事の可能性もあるのだと、気を引き締めていただきたいと思います。

え? もらえないかもしれない人は、いまから何をすればいいのかって?

パートナー大作戦に参加してください。と言いたいところですが、とりあえずは、いままでやっていなかった家事をやってみてはどうでしょうか。トイレ掃除や風呂掃除に、食後の後片付け。
他にも、疲れが癒されるように、ハーブティーを入れてあげるとか、やさしくマッサージをしてあげるのも、いいかもしれませんね。

バレンタインチョコ2

さて、今度は妻である女性の場合。

先日発表されたプランタン銀座の調査によれば、なんと本命チョコよりも、自分向けのチョコのほうが、予算が高いという結果が!

本命用チョコの予算・・・3,300円
自分用チョコの予算・・・3,954円

もちろん、パートナーのいない女性も含まれた統計ではありますが、「自分用のチョコ」を買う既婚女性も確かに多くいらっしゃいます。

だって、「こんなに魅惑的なチョコレートがあるのに、買わないなんて!」「せっかく買っても、夫は甘いものが好きじゃないし」というわけです。

ここでパートナー大作戦としては、
「夫にチョコレートを渡す」
「自分用よりも、良いものをあげる」
ことをオススメします。

別に男性を擁護するわけでは、全くありません。(男性の皆さま、ごめんなさい)

「夫への気持ちが冷めているから、渡さない」というその行動が、さらに自分の中の愛情を冷めさせるからです。

自分のとった行動を、人は肯定したくなってしまうので、渡さなかったのは正しくて、私の気持ちはこれでいいのだ、という後押しをしてしまいます。

また、私たちはチョコを渡さない関係なんだ、と釘を刺してしまうことになります。

だから、逆の行動をとりましょう。

気持ちに関わらず、本命チョコを手に入れて、渡すのです。

渡した、という事実が、「渡すほど、自分には愛情があるんだ」「チョコを渡す間なんだ」という方向に押し流してくれます。

同じように、本命よりも自分用を高くするのはお勧めしません。

彼の方が安く済ませた、という事実が、気持ちを冷めさせる力を持つからです。

 

あと2週間に迫ったバレンタインデー。

夫婦にとっては、甘いだけのイベントではなく、2人が試されるイベントでもあるのです。

 

〜注記 〜

ここでは「チョコ」としましたが、バレンタインのプレゼントはチョコに限らず、辛いものだったり、服や靴など、本人が好きなものや欲しいものを渡す人も多くいらっしゃいます。

今回の内容は、チョコを「プレゼント」に置き換えて頂ければ、同じ話しになると思います。

ラグビーの技術が、そのまま夫婦に生かせることが判明

楕円形のボールをゴールへ運ぶスポーツ、ラグビー。

ラグビーならではの独特なルール、それは「パスは後ろにしかつなげない」です。
ボールを持っている人は、パスする相手の姿は基本的に見えません。自分より後ろにいますからね。見えないのだけど、相手に奪われないようにパスを出さないといけない。そこで、仲間は声を出して自分の位置を伝えます。その声を頼りに、パスを出すそうです。

rugby

さて、ラグビー日本代表としてワールドカップにも出場した平尾剛さんが、最近出された著書に「近くて遠いこの身体」があります。全編を通じて、ラグビーのたのしさや、身体運用について書かれています。

この本自体、もちろん大変おもしろい内容ですが、別に夫婦のパートナーシップとは関係のないテーマです。

ところが驚いたことに、完全にラグビーの話をしているのに、まさに夫婦のコミュニケーションの要を述べている箇所があるのです。

以下、抜粋します。

どれほど的確な「指示」の声であっても、聴く耳がなければそもそも成り立たない。誰にも届かない声を出し続けることくらいしんどいことはない。やがて声を出すのがいやになり、そのことでパスがつながらずプレーが停滞する。当然のことながらチームの調子は上がらない。・・・(中略)その結果、声の出し方が形骸化する。怒られないように「出しとけばいい声」を連呼するようになる。

パスとチームについての、ラグビーの話ですね。

ではこれを、そのまま夫婦に置き換えてみましょう。

どれほど的確な「内容」の(自分の)声であっても、(パートナーに)聴く耳がなければそもそも成り立たない。誰にも届かない声を出し続けることくらいしんどいことはない。やがて声を出すのがいやになり、そのことで会話がつながらずコミュニケーションが停滞する。当然のことながら夫婦の関係は良くならない。・・・(中略)その結果、会話のし方が形骸化する。ぶつからないように「しておとけばいい会話」をするようになる。

思わず、あぁ そうか!と頷いてしまうような、夫婦のコミュニケーションについての文章になりました。

では今度は、文中の(自分の)と(パートナーに)を逆に置き換えてみてください。

「パートナーの声は、自分に聴く耳がなければ成り立たない・・・」

今度は、耳の痛い内容になりますね。

 

実は、夫婦仲がむつかしい状況になってしまうプロセスに、まさにこのようなコミュニケーションの停滞があるケースは少なくありません。
そして、どうしてそうなってしまったのかを紐解いていくと、やはりどちらかの「聴く耳」の有る無しに至ります。

 

「聴く耳」を持てるかどうか、相手に持たせられるかどうか。どうやらこれがコミュニケーションの要のようです。

 

  • パートナーに聴いて欲しいときのポイント

いまが適切なタイミングか、相手は聴くことに同意しているのか、テレビや携帯など妨害するものはないか、少し気をつけてみましょう。
誰しも、自分の都合で勝手に「声」を出しておいて、「聴いてない!」と不満を持ってしまいやすいからです。

 

  • 自分が聴くときのポイント

一番わかりやすいのは、手を止めて相手に集中することです。
余談ですが、アメリカ元大統領ビル・クリントン氏と話したことのある人は口々に、「彼は、まるで世界には目の前の私1人しかいないかのように、私の話しを聞いてくれる」と言うそうです。
そんな風に自分の話しを聴いてくれたら、話した人の満足感や安心感はとっても高いでしょうね。
もし今聴くのがムリなら、「少し待って」と伝えましょう。

 

忙しい毎日で頭はいっぱい、目に入ってくる情報もたくさんの毎日です。意識しないと、なかなか「耳」は機能してくれないようです。

「聴く耳」があってこそ会話は成り立つことを、どこかの片隅に覚えつつ、パートナーとの時間を過ごしてみては、いかがでしょうか。

夫婦の上手なスマホの使い方

スマートフォンは、はじめテック好きな男性を中心に広がりましたが、

ここ2年で大人の女性にも一気に浸透してきました。

けん引したのは、LINEやFacebookを始めとするコミュニケーション系アプリです。

スマートフォン(以下スマホ)がないと、頻繁なやりとりをするコミュニティに、そもそも入ることができません。
膨大な情報をシェアしあう女性たちにとっては、必須のツールになりつつあるようです。

 

ところで、夫婦そろってスマホをもっているカップルは、どのくらいいるのでしょう。

40代までの既婚女性の7割近くがスマホを持っているという統計や、AEONなど郊外型のショッピングモールでも格安スマホが出ていることを考えると・・・

その世代では半数以上、おそらく6割程度は「夫婦そろってスマホ」という状況だと思います。スマホ同士の夫婦は、もはや主流になったわけです。

 

さて、ではそれを夫婦間でどうやって使っているのでしょう?

スマホの使い方によっては、夫婦の関係に全く逆の効果がでてくるようなので、注意が必要です。

 

まず夫婦のコミュニケーションに、上手にスマホを活用している事例を3つご紹介しましょう。

・LINEやFacebook Messenger

「いま」の状況を相手に伝える。例えば、「いま仕事あがって帰る」 「いま子どものお迎え完了」 「もうすぐ駅。何か買って帰るものある?」。こうして自分の状況をつたえると、パートナーは先の見通しができます。
いまから30年ほど前に、NTTによるキャンペーン「カエルコール」なんてものが、あったのです。夫が仕事から帰るときに、妻に公衆電話などから電話を一本入れる、という。その電話は確かに助かりますし、何より「気にかけている」ことを感じられます。それはスマホになっても、意味は同じです。
ちなみに応用編として、パートナーに早く帰ってきて欲しい時は、子どもが「帰ってきて〜」と訴えている動画を送ると、ぐっと効きます。

・カレンダーアプリ

お互いの予定や家族の予定を共有する。毎日忙しいし、どうしても先の予定を忘れてしまうのは仕方がありません。特に小さな子どもを育てている時期は、「ひと泣きされるごとに、ひとつ何か忘れてしまう」と嘆く人はたくさんいます。カレンダーでは共有イベントを登録できて、お互いうっかりがなくなるし、不毛な「言った・言ってない論争」を減らすこともできます。

・Amazonや楽天などの買い物アプリ

日用品を始め、ちょっとした物を即手配する。ついつい買い忘れたものなどを、その場でささっと注文できます。妻:「あ!おむつが足りない!」 夫:「いま1-Clickで注文しておいたよ」という感じで、妻に偏りがちな買い物をある程度、夫にも分担してもらいやすくなります。

 

以上、3つを簡単にご紹介しましたが・・・
実は、ここに共通していることがあります。

それは、「シェア」していることです。

状況を伝えてシェアする、予定をシェアする、買い物をシェアする・・・。

こういう使い方では、基本的に夫婦間コミュニケーションに良さそうです。

 

一方で、スマホがあまりにも便利で、「SNS依存症」という言葉がでてくるほど魅惑的なため、パートナーと過ごしている時間でも、ついつい使ってしまいがちです。

これはもう、端的に言って「パートナーの話を聞きながら、スマホをいじってしまう」問題です。

Stephen McCulloch phone

レストランやカフェでも、、カップルや家族といるのに、スマホとにらめっこしている人、とても増えてきています。

せっかく一緒にいるのに、耳だけパートナーのほうをを向けて、目も心もすっかり手元のスマホに向けてしまっている。本人は聞いているつもりかもしれませんが、話している方はちっとも聞いてもらっている気分になりません。
パートナーの「あなたと話したい」気持ちが、スーッと冷めていく音が聞こえるかのようです。

この問題については、スマホのルールを決めるのも、1つの方法です。例えば・・・

  1. 自宅での食事中はスマホを一切使わない。
  2. レストランでも使わない。せっかくの外食ですからね。
  3. 相手がスマホを使っている時は、まず「いま、いい?」と一言かける。

つまり、一緒にいる時間を、顔を見て会話することを、大切にしよう!というルールですね。

 

スマホは新しいツールだけに、まだまだ「こう使うものだよね」という合意が広くできあがっていません。常識がまだできていない、と言えます。

だから、パートナーシップに生かすこともできるし、同時にトラブルが起きやすくもあります。

とっても便利なスマホ、上手につきあっていきたいものですね。

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

「パートナーとスマホ」について一言ある!という方、ぜひご意見お寄せください。

こちら→ パートナー大作戦に一言 です。

お待ちしております。

家事ほどオイシイものはない

妻が感じている不満に、夫は気がついているでしょうか?

(という投げかけをしているのは、気がついていない人が多いからです。)

夫への不満ナンバー1、それは「感謝の言葉が少ない」です。

妻の不満第1位は、「感謝の言葉が少ない」(*1)
妻の不満第1位は、「感謝の言葉が少ない」(*1)

 

さて、では夫は、妻の何に感謝すればよいのでしょうか?

それはもちろん、「家事」ですね。

ほとんど・すべてを妻が負担が74.2%!
ほとんど、もしくは全て妻が家事を負担という回答が、74.2%!(*2)

妻の方が、圧倒的に家事をやっています。夫だってもっとやっているかどうか、個別に言い分はあるでしょう。でも、少なくとも妻たちは、「私の方がずっと多く(つまり不平等なほどに)、担っている」「こんなにやっているのに、夫から感謝が伝わってこない」と感じています。

妻に感謝しすぎることはありません。コレを読んだら、すぐに「いつも家事をやってくれてありがとう」と伝えましょう。口頭ででも、メールででも。

さて今回は、これで終わりではありません。

もし、これまでフェアではなかった家事の分担に、夫から積極的に働きかけたら、どうなるでしょうか。つまり、今よりもう少し、夫が家事をやるのです。

するとどうなるか・・・。

妻から夫への評価が、ロケット発射のごとく、一気に高まるチャンスです。

みてください。「夫をイケダン(イケてる旦那)だと思うか?」の調査結果(*3)を。 

夫はイケダン 夫はイケダンではない

家事をやる夫は、イケダングループに。

家事をやらない夫は、イケダンではないグループに入れられています。

稼ぎがいいとか、足が速いとか、頭がいいとか、一言も出てきません。全然関係ないのです。

それよりも、パートナーを支えてくれているか、大切にしてくれているかが、要諦なのです。

家事を少しずつやるようになるだけで、パートナーが喜んでくれて、イケダン認定されて、家庭が居心地よくなるなんて、大もうけだと思いませんか。

 

しかし、これまであまり家事をやったことのない男性にとっては、ハードルが高いかもしれません。

でも考えてみてください。

例えば料理にしても、料理人は男性がほとんどですよ。

食器洗い、小学生のお手伝いの一つです。できないわけがありません。

トイレ掃除に風呂掃除。やり方を聞いて、その通りに実行するだけです。

 

以前行ったインタビューからも、他の国では男性が家事をやるのは当然になってしまって、やったからって大して評価されません。

日本の夫にとって、家事をやることほどメリットの大きい時間の使い方は、おそらく他にないかもしれませんね。

 

 

<出典>

(*1) 結婚10年以上の男女600人対象 日本の夫婦の「いま」を調査 プラチナ・ギルド・インターナショナル株式会社

(*2) 家事と夫婦生活に関する意識調査 東京エレクトロン デバイス株式会社

(*3)夫は「イケダン(イケてる旦那)」かどうか マイナビニュース

夫のアレを削れば、日本が世界一になる

大人の生活実態については、いろいろな調査がありますが・・・

世界各国の比較をみると、ほとんどの調査で、日本について悲しい結果がでます。

幸福度しかり、

国民幸福度 日本は43位!
国連による幸福度調査(*1)

 

結婚年齢の男性自殺率しかり、

先進国の男性自殺率(30~49歳)
WHO Preventing Suicideより (*2)

 

性生活満足度しかり。

性生活満足度

なぜこんなことに・・・

 

それもそのはず、なんです。

特に既婚男性(夫)の時間の使い方を調べると、他国と比べて、日本の労働時間は異常に長い

夫の時間の使い方 各国比較
総務省が行った生活調査(*3)

 

そのシワ寄せとして、「家事と家族のケアの時間」、つまり家庭時間が極端に短いのです。

家庭のために過ごす時間のない日本の夫たちが、満足して幸せな日常を送れて、かつ夫婦仲も良い・・・なんて、ムチャな話です。

端的に、働きすぎなんです。(もしくは、働かされすぎです。)

日本では、あまりにも長時間労働が当たり前で、もはや自覚が薄くなってきています。でも他国から見たら、サラリーマンがまるでベンチャー企業の経営者のように働いているかのようです。

働く時間を減らすことは、自分の体だけでなく、人生を、さらには家族を大切にすることになります。

とは言っても・・・、それは正論。

なかなか仕事を早く切り上げるのは難しい。(もちろん、トライしてみてくださいね。)

そこで、今回注目したのは、こちら!

夫のテレビ視聴時間
そう、テレビの時間です。

他国と比べてもやや少ないですが、その差は1日当たり30分~1時間程度です。

さて・・・テレビ、必要ですか?

どうしても、絶対に、見なければいけませんか?

テレビを見ないと、不幸になって、パートナーと喧嘩になりますか?

たぶん、なりませんよね。

そこで提案。

テレビの時間を減らしましょう。

できるなら、もう見るのを止めてしまいましょう。

もしテレビを見ずに、その時間を家事や家族と過ごす時間にすると、どうなるか?

夫の家庭時間

なんと日本が世界一、家族時間の長い国になります!

そうなれば当然、パートナーとの関係も、ぐっと良くなります。だって、夫が家事をやれば妻としては嬉しいし、妻や子どもたちと過ごす時間が長くなるんですよ?

もちろん、家庭内での立場もバランスが取れていくでしょう。

 

オプションの効果として、テレビを見ないと、目と耳を通じた刺激が大きく緩和されます。

すると、とても寝つきが良くなったり、深く眠れるようになったりします。

脱・テレビ。お試しあれ。

 

 

(*1)国民幸福度 2013年国連調査

(*2)先進国の男性自殺率(30~49歳) WHO Preventing suicide report

(*3)総務省統計局 平成23年社会生活基本調査

師走だからと帰りが遅いと、こうなる

チェーン越しの夜

12月です。年末に向けて忙しくなる人が多いのではないでしょうか。
忘年会もあるし、ついつい帰宅が遅くなってしまいやすい時期です。

ぜひ覚えて頂きたいことは、
「帰宅の遅さと頻度に正比例して、パートナーの不満も高まる」
ということです。

もちろん、ある程度は仕方がないと、受け入れてはくれるでしょう。
でも、どこまでパートナーは我慢してくれるでしょうか?
おそらく、あなたが考えているよりも 、我慢できません。
あなたは自分の事情を分かっていますから、自分の見積もりは、どうしても甘くなってしまうのです。

もし限度を超してしまうと、文句の言い合いや、あなたへの諦め、愛想を尽かす、など、みるみるうちにパートナーシップが冷えていきます。

帰りが遅くなった結果として、いかにもあり得そうなシチュエーションを描いたショートムービーがあるので、ご紹介。

「チェーンロック越しの夜」

 

いかがでしたか?

もちろん、この男性にも言い分があります。
でも、「仕事だから仕方ない」は自分の立場ですよね。
パートナーを想っていない。
「私は大事にされていない」という暗黙のメッセージに、傷つけられ、怒れるのです。

パートナー大作戦では、「早く帰宅せよ」という内容のミッションがあり、多くのユーザーに取り組んでもらっています。
残業や飲み会は、パートナーシップの天敵だからです。
仕事は大変だし、忙しいですが、一日でも多く、早く帰る日を作りましょう。

動画「大丈夫」に見る夫へのミッションとは

昨日(12月1日)、サイボウズ社が働くママをテーマにしたショートムービー第1弾「大丈夫」をリリースしました。

大丈夫

保育園にいた息子が、急な熱を出して、ママが仕事を切り上げて迎えに行く・・・という展開です。

わずか3分弱の動画ですが、ワーキングマザーのいまの実態をよく象徴しています。

いろいろな切り口で見ることができますが、ここでは「パートナー大作戦」の観点で読み解いてみます。

 

1.夫(パパ)の出番が、わずか2秒。それもメールだけ。

主人公のママ、そのパートナーである夫が登場するのは、全体167秒のうち、たったの2秒。

1%です。

一般的な妻の実感として、夫が育児を担っているボリュームが、ちょうどそのくらいなのかもしれませんね。夫には夫の言い分があるでしょうが、パートナーがそう感じているかもしれない、ということを頭に入れておいて損はしないと思います。

さて、わずかに出番のあったメールですが、それも大いに失態を演じてしまいます。「子どもが熱を出した!迎えに行ける?」の妻のメールに、亀レスで「ごめん!いま見た。会議終わらない・・・」。

これで2人の仲は(さらに)5℃くらい冷えたかもしれません。

しかし、何が良くなかったのでしょう?「いま見た」のも本当だし、「会議が終わらない」のも事実です。

まず1つには、このショートフィルムのメッセージでもある、「よりそうこと」ができていませんよね。妻だって仕事が大変なのに、自分のことしか言っていない。いまメールを見たことだけが問題なのではなく、妻が辛い思いをしているんです。「仕事忙しいはずなのに、迎えに行ってくれて、ありがとう。」くらい書いたって良いはず。できれば、「帰ったら洗い物とかやるから」のようなフォローもしてほしい。

そしてもう1つは、「会議終わらない・・・」という受け身の姿勢です。夫も、妻と同じ一児の親なのです。動画では、冒頭で妻が「お先に失礼します」と言って早退しました。これを夫がやらない理由はありません。これは、意思が持てるかどうか、です。

子どもに恵まれる、というのは、それまでの独り身・大人だけの自由さとトレードオフなのです。子どもがいない時と同じようには、仕事はできません。子どもがある程度大きくなるまでは、キャリアは停滞してもいい、くらいの覚悟があってもよいかもしれません。妻だけが出産と育児でキャリアを失って、夫だけが以前と変わらずキャリアを築けるだなんて、フェアではないですしね。

もちろん、男性が子どもの世話を理由に早退すれば「そんなことも奥さんにお願いできないのか」などと、パワハラを受けたり、そもそも早退しにくいカルチャーが、まだまだ日本全体にはびこっています。しかし、それに立ち向かう親・夫としての力を、男性は身に着けなければなりません。職場では流されて言いなりで、妻には「しょうがないだろ!」と言い合いする。妻と子どもを守る、って、結婚した時や、子どもが生まれた時、心に誓いませんでしたか?戦う相手は、妻ではないですね。家族を優先できるように、職場で戦いましょう。

子どもが0・1歳の時の離婚が約3割を占めるのです。間違いなく、子どもが小さいときが、結婚人生の分岐点なのです。ここで夫のとる行動に、夫婦の未来がかかっていると言っても過言ではないでしょう。

 

2.子育ては、あまり「大丈夫」じゃない

動画では、ママ(妻)が、いろいろ思いを巡らせながらも、「(ママは)大丈夫。」と子どもに語りかけます。

でも・・・子育てなんて、大丈夫なわけ、ないんです。だって、大変ですからね!

子どもが小さいほど、思い通りになんていかないし、自分のペースで何も進まないし、自分の時間もありません。とにかく、理不尽なことばかり。さらに何をやっても時間がかかるし、どこにいくにも不便だし、荷物は増えて子どもを抱っこして、もう大変です。

子育ては、大人を「大丈夫」じゃなくさせるものです。

そして「大丈夫」じゃない一大事だから、夫と妻が共に力を出し合って、乗り越えていくのです。それができないと、妻だけがダウンして、夫への愛が薄れて、夫も家庭に居場所がなくなって・・・という冷たいスパイラルに陥りやすくなってしまいます。

子どもとの関係上も、いまの社会の仕組み上も、女性は逃げられないようになっています。でも、いまだ男性は仕事に逃げられる。その風土が残っています。だけど逃げた代償は、いつか必ず支払うことになるのです。

もし男性がパートナーと一緒に育児・家事に向かってい道を選べば、2人の関係が温まるスパイラルが始まります。逃げちゃ、ダメです。立ち向かいましょう。

 

3.子どものこと、自分のこと、愛せているかな。あれ・・・夫は!?

パートナー大作戦としては、ここが最高にツボでした。妻の回想シーンで、「子どもをちゃんと愛せているかな」「自分のこと、愛せているかな」と、しんみり浸ります。

ところが!

「夫のこと、愛せているかな」というフレーズは、出てこないのです。

これが現実です。自分は大丈夫、と過信せず、受け止めましょう。

子育てや仕事で辛い思いをしているのですから、まず夫が妻に寄り添わなければ、夫への愛は枯れ果てたままになってしまいます。

何をすればよいかというと、まずは妻の声に耳を傾けることです。今日何があったのか、いま何を感じているのか、ちゃんと聴くこと。その時間をとることです。メールやSNSで、効率的にコミュニケーションができるようになりました。でも、いや、だからこそ、一緒に過ごす時間を持つことが大切なんです。

パートナー大作戦のミッションには様々なジャンルがありますが、男性向けにはここに最も力を入れています。つまり、「いかに妻の話を聴くか」です。

そのうえで、家事・育児・仕事の切り盛りを2人で実践することを、強くおススメします。

 

「 じゃぁ、具体的に何をすればいいんだ」というアイデアが欲しい、と思った方は、ぜひパートナー大作戦を、やってみてください。

もちろん、サイボウズのグループウェアを仕事で使って、柔軟なワークスタイルにシフトするのもグッドアイデアですよ!

 

夫って何?〜LGBTから見える変化〜

いまの「夫」の役割って、何なのでしょう。

そんなことを、ストックホルムで開催された「プライド パレード2014」で感じました。

「プライド」は、性的マイノリティのための取り組みで、そのパレードは世界各地で毎年開催されています。

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レインボーフラッグが、LGBTの象徴です

参加者はLGBT、つまりレズ、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(性転換者)が主役です。また、LGBTを支援するさらに多くの人々で構成されています。

8月2日のストックホルムでのパレードは、人口80万人の都市において、6万人の行進と、60万人の見物客が、1日スウェーデンの首都を独占してしまう、という壮大なスケールでした。

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6万人もの行進は、2時間以上にわたりました
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爽やかで幸せそうなレズビアンカップル

彼ら・彼女らは、自由と開放感、そして喜びと愉しさにあふれていました。
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そんな姿を見ていると、「夫の役割」とか「男だからこうせねば」という概念について、改めて考えさせられます。

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スキンヘッドにスカート姿でベビーカーを押す男性

だって、彼ら・彼女らは「体は男だけど心は女性」「元は女性だったけど、転換して男になった」「男性も女性も好き」という人たちなのです。

そもそも「性とは何か」を問いかけています。

「人として、私とは誰なのか」であって、男はこうで、女はこう、という万人に共通する決めつけがないのです。

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であるなら、「男だから仕事」「女だから家事と育児」ではなく、

「人として」仕事をする、家事を担う、育児に関わる、というスタンスであって、明確な線引きはなく、パートナーの間で共有され、フラットになっています。

 

おそらく世界中でこのような価値観の変化が起こっていて、長い歴史のなかで築かれた家父長制や封建制が音を立てて崩れ落ちています。

パパ2人、並んでベビーカーを押して行進
パパ2人、並んでベビーカーを押して行進

男性にとっては、この新しい男女のありかた、夫婦のフラットで共有された役割に、適応していかなければならない、試練の時代なのでしょう。

「適者生存」はこの世界のルールです。

妻の良きパートナー、家族の信頼される一員でいられるように、夫の皆さん、しっかり変化に追いついていきましょうね!

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